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未翻訳ブックレビュー

Lost In Bookish Rambles. 日本語版発売を待たずに本を紹介するページです

未来が見える未訳本リスト

初出:2016.04.28

以後継続的に更新

 

まだ読んでないけど面白そう、という未訳本がたまってきたのでリスト化しました。*1

 

アマゾンの商品説明などを頼りに勝手に作成した「こういう本のはず」という簡単な紹介文をそれぞれ付けています。。罪と罰を読まないも読んでいない管理人が、読んでいない本について堂々と語る方法も知らないまま堂々とおすすめします。 読めば未来が見えてくる(といいな)。

 

当リストは継続的に更新予定です。「世の中の面白い本が全て日本語に訳されるわけではない」という当たり前の事実を観察するリストとしてお楽しみください(もちろん面白い本が全て英語で出るわけでもないです)。

 

実際に読んでみて面白かったらこのブログで記事にして紹介します。つまらなかったらコソっとリストから消すかもしれません。日本語版が出たら(そしてそれに気づいたら)情報を追記しておく予定です。

 

ではどうぞ。

目次

 

Fiction & Art / フィクションとアート

Blackass

Blackass

 

ある朝フロ・ワリボコが目を覚ますと、ベッドの中で自分が白人に変わってしまっているのに気がついた。

という書き出しで始まるかどうかは定かでない、ナイジェリア出身の若手作家がラゴスを舞台に描くシュールな小説。白い肌、緑の眼、赤い髪。黒人だったはずの自分がある日突然変身してしまった。ただひとつ、真っ黒なケツ(blackass)を除いて・・

未来のアイデンティティは、顔ではなくてケツに宿る。のか。

 

Eligible: A modern retelling of Pride and Prejudice

Eligible: A modern retelling of Pride and Prejudice

 

「高慢と偏見」の21世紀アップデート版。

40歳の誕生日を間近に控えたヨガインストラクターのジェーンを長女とするベネット家の5人姉妹。母の一番の関心事、それは娘たちをどうやって嫁にやる(marry off)か。彼女たちのもとに若い医師のビングリーが現れる。舞踏会、ではなく、Eligibleという恋愛リアリティショウで有名になった男だ。

ジェンダーと金をめぐる問題が昔も今も変わらないのかまたは変わっているのか考えてみるための一冊。

 

I Hate the Internet (English Edition)

I Hate the Internet (English Edition)

 

「わたしはインターネットが嫌いだ」

なぜCEOたちが金持ちになるのを弱くて無力な者たちが賞賛しなければならない?なぜ自分たちの知的財産権を独占企業に明け渡さなければならない?なぜ21世紀の社会運動は奴隷たちがデジタルデバイスに打ち込む道徳の授業に過ぎないのだ?

LAの独立系出版社We Heard You Like Booksが発売した、2013年のカリフォルニアを舞台に描く長編小説。なんとなくファイトクラブやトレインスポッティングみたいな文明批判の話なのかなと想像するけれど、アマゾンのレビューだとカート・ヴォネガットやミシェル・ウェルベックなんかと比較されているみたい。

→記事書いた!

 

 

Zero K (English Edition)

Zero K (English Edition)

 

「人間は生まれることを選べない。はたして、死も選べないものであるべきだろうか?」

ビリオネアであるロス・ロックハートの若き妻が病に倒れ、彼らはある計画を実行する。ロックハートは、死者を甦らせるテクノロジーが生まれるまで肉体を保存するプロジェクトの主要投資家なのだ。

運命を拒むことは人間の栄光なのか?「アンダーワールド」「墜ちてゆく男」などの著者であるドン・デリーロ新作。

 

1979年から2014年まで、1年1曲で語るラップイヤーブック!!!

「アグレッシブ」「ボーストフル(自慢気)」など17のスタイルをリリックにマッピングする「スタイルマップ」付き。

→日本語版が出た!

 

Business & Society / ビジネスと社会

Losing the Signal: The Untold Story Behind the Extraordinary Rise and Spectacular Fall of BlackBerry

Losing the Signal: The Untold Story Behind the Extraordinary Rise and Spectacular Fall of BlackBerry

 

2009年、ブラックベリーはスマートフォン市場の半分を支配していた。2015年のシェアは、わずか1%である。

一体どこでシグナルを見失ったのだろう?アップルとグーグルの携帯電話市場への参入にカナダRIM社はどう対処したのか、または対処しなかったのか。同社のエンジニアや経営陣を中心に描くインサイド・ストーリー。破壊的イノベーションの時代は、破滅的な没落の時代でもある。

 

Throwing Rocks at the Google Bus: How Growth Became the Enemy of Prosperity

Throwing Rocks at the Google Bus: How Growth Became the Enemy of Prosperity

 

グーグル・バスに石を投げろ。

LAのマウンテンビューに向かうグーグル従業員を乗せたバスへの投石は格差への抗議として扱われた。だが、本当の格差は失業者とエリートの間にあるのではない。99%と1%の間にもない。我々はみな「成長の罠」に陥っているのだ。

ピケティ「21世紀の資本」ミーツ「ザ・セカンド・マシン・エイジ」な一冊。

→記事書いた!

 

An Everyone Culture: Becoming a Deliberately Developmental Organization

An Everyone Culture: Becoming a Deliberately Developmental Organization

 

組織に属するほぼ全ての人間は、賃金を得る仕事とは別にもうひとつの仕事をしている。自分の弱点を隠し、周囲からよく見えるように振る舞うという仕事だ。

もし、膨大なリソースを奪っているこの仕事から個人を解放できたらどうなるだろう?ハーバード大学の心理学教授である著者の2人は、 誰もが自分の可能性を最大限に発揮する全く新しい企業組織DDO(Deliberately Developmental Organization=意識的に発展する組織?)を提唱し、3つの企業のケーススタディを紹介する。

どんな企業文化を持つかがそのまま企業戦略となる時代、ホントの意味での「意識高い」とは何かを考える一冊。

→記事書いた!

 

The Rise and Fall of American Growth: The U.S. Standard of Living since the Civil War (The Princeton Economic History of the Western World)

The Rise and Fall of American Growth: The U.S. Standard of Living since the Civil War (The Princeton Economic History of the Western World)

 

南北戦争後の1870年に45歳だったアメリカ人の平均寿命は、1970年に72歳に達した。

二度とは繰り返されないであろう20世紀アメリカの成長、そして来るべき衰退。政府債務の増加、所得格差の拡大、高額な学生ローン負担を抱える未来の世代は、アメリカの歴史上はじめて、親よりも生活水準が低くなる世代かもしれない。経済学者のロバート・J・ゴードンはこのチャレンジを乗り越える道を本書で考える。

 

Ultrasociety: How 10,000 Years of War Made Humans the Greatest Cooperators on Earth (English Edition)

Ultrasociety: How 10,000 Years of War Made Humans the Greatest Cooperators on Earth (English Edition)

 

石器時代から宇宙開発時代まで、人間の歴史は戦争の歴史だ。

でもそれは、協力と競争の歴史とも言い換えられる。集団生物学(Population Biology)の専門家が10,000年の歴史を動かした力学に迫る一冊。

 

 

Science & Technology / 科学とテクノロジー

Blockchain Revolution: How the Technology Behind Bitcoin Is Changing Money, Business, and the World

Blockchain Revolution: How the Technology Behind Bitcoin Is Changing Money, Business, and the World

 

未来の経済を一番変える技術、それは自動運転車でも人工知能でもない。ブロックチェーンだ。

暗号化された分散元帳をベースとするこの技術は、情報のインターネット(Internet of information)を、価値のインターネット(Internet of value)へと発展させる。ビットコインはその可能性の一例に過ぎない。

「 ウィキノミクス」の著者の新作。何を読んでもいまいちピンとこないブロックチェーンの本質がわかる一冊(であってほしい。。)

 →記事書いた!

 

  

The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future

The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future

 

「テクニウム」著者の新作。次の30年を形作る12の技術トレンドとは?

テクノロジーは今までもこれからも我々の人生を変え続ける。学び、働き、投資し、コミュニケーションを取るすべての人へのガイダンス。

→日本語版が出た!

 

The Vital Question: Why is life the way it is?

The Vital Question: Why is life the way it is?

 

「ミトコンドリアが進化を決めた」「生命の跳躍 - 進化の10大発明」の生物学者ニック・レーンの新作。

生命はなぜ現在のようにあるのか。このヴァイタル・クエスチョンに答えるため、本書は進化史の枠組みを再定義する。鍵となるのは「エネルギー」だ。

ダーウィンの種の起源、ドーキンスの利己的遺伝子、ジャレ・ド・ダイアモンドの銃・病原菌・鉄。その系譜に連なる革新的な科学本(と宣伝されています)。

→日本語版が出た!

 

The Evolution of Everything: How New Ideas Emerge

The Evolution of Everything: How New Ideas Emerge

 

進化は計画されない。予定されない。ただ、起こる。

生物学的な意味での進化から概念の発明、技術革新まで、全てはトップダウンではなくボトムアップで発現する。「繁栄―明日を切り拓くための人類10万年史」や「赤の女王 性とヒトの進化」の著作がある科学ジャーナリストが、哲学、経済学、歴史学、政治学、自然科学の領域を横断しながら考える進化のメカニズム。

→日本語版が出た!

 

補足

以上、取り上げた本は全てKindleで買える本です。なるべくこのブログで個別に紹介したいですが、もしどれか読んだことがある方はTwitterでもブックマークコメントでもご自身のブログでもなんでもいいので感想を教えていただけると大変ありがたいです。

 

また、新作旧作問わず「こんな未訳本もあるよ」という情報も随時いただけると管理人はとても喜びます。

 

なお、冒頭にも書きましたがこの記事はたまに更新予定です。

*1:2016.05.02追記

この記事を最初に投稿してから、同じようなリストを既に2011年からyomoyomoさんが継続公開していると知りました。アフィリエイト的に全く利益が見こめないだろうし、やっている人あんまいないだろうなーと勝手に思っていたのでちょっと悔しいです笑。面白そうな本が多いので参考にさせていただきます!