2020年ベストマンガ - 「チ。ー地球の運動についてー第1集」by 魚豊
人生がゲームだとして、クソゲーをクリアするのと、よいゲームだがゲームオーバーになるのと、どちらに価値があるのだろうか。
15世紀のヨーロッパを舞台に、異端とされていた地動説を証明しようとした人々を描くマンガ「チ。ー地球の運動についてー」が、とんでもなく面白い。まとまった単行本はまだ1巻しか出ていないのだけれど、「連載マンガの第1巻」として、こんなに完璧な作品は無いんじゃないか。構成の素晴らしさを確認したくて、もう何回も読み直してしまった。
続きを読む【寄稿連載更新】価値って何?
タトル・モリエージェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新されています。
経済学者のマリアナ・マッツカートが「価値とは何なのか」を考察した一冊を紹介しています。洋書を毎月紹介するこの連載も気がついたら30回を超えました。是非どうぞ↓
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【寄稿連載更新】冷戦時代のケンブリッジ・アナリティカ
タトル・モリエージェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新されています。
1960年代、まだIBMの磁気テープコンピュータしかなかった時代に「ビッグデータ分析」をして世論を操作しようとしたサイマルマティクス社の興亡を描いたノンフィクション"If Then"を紹介しています↓ぜひどうぞ
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【寄稿連載更新】キャス・サンスティーン新作
タトル・モリエージェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新されていました。
実践 行動経済学(Nudge)などで知られるキャス・サンスティーンの9月に出たばかりの新作"Too Much Information"を紹介しています↓ぜひどうぞ
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バイキンマンはシリコンバレーか深圳に移住すべきだ
※書評じゃない、小ネタ記事です
バイキンマンは、生まれてくる時代や世界を間違えたのではないだろうか。
アンパンマンらが生きるパラレルワールドがそもそもどんな時代に設定されているのか分からない。けれど、作者のやなせたかしの戦争体験から生まれたという点、腹をすかして泣いている子どもをアンパンマンが助けているという点、かびるんるんなどの不衛生な勢力が遍在している点などから、食料や医療などの基本的な生活インフラが整備されていない、経済発展の途上にある世界と考えて間違いなかろう。主要産業は一次産業から二次産業中心への転換期にあり、ちょうど高度経済成長期の日本のような時代にあるのではないだろうか。
そして、IT技術はまだ発達していない。
続きを読む【寄稿連載更新】誰も奪えない「選択」の自由
タトル・モリエージェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新されています。
アウシュヴィッツ生存者である心理学者のEdith Egarが人生に降りかかる困難との向き合い方を語る「The Choice」を紹介しています↓
ついでに最近ヤマシタトモコさんのマンガ「違国日記」にハマっていて、無理やり登場させて話をつなげています。
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