未翻訳ブックレビュー

世界の本への窓 by 植田かもめ

あなたにYouTubeを何時間も見させるだけの技術なんてクソなのでは? - AI2041

新潮社「Foresight」での連載「未翻訳本から読む世界」、更新されています。 グーグル中国法人の代表でもあったリー・カイフーがSF作家チェン・チウファンとタッグを組んだ新著『AI2041』を紹介しています。半分SF小説、半分評論という異色の一冊です。 この…

2021年のオススメ本まとめ

新潮社「Foresight」での連載「未翻訳本から読む世界」、更新されています。 *Yahooでの記事単品売り 今回は特別編として、2021年に日本語版が発売された注目本と、今後の翻訳が期待される本をまとめて紹介しました。 5000字以上使って、関連書籍の言及ま…

働くのってBitterでSweet - 『仕事の喜びと哀しみ』by チャン・リュジン

韓国の作家チャン・リュジンの短編小説集『仕事の喜びと哀しみ』が好きだ。 以下、一部ネタバレあり。 表題作では、スタートアップ企業に勤務する女性が主人公である。そこでは英語名のファーストネームで互いを呼び合う事が推奨されている。CEOはデービッド…

SDGsは17個も目標があるけれど実質はただ1つ - Net Positive

新潮社「Foresight」での連載「未翻訳本から読む世界」、第4回が更新されました。 ユニリーバ社の元CEO(最高経営責任者)であり、SDGsに関する国連の活動にも数多く携わっているポール・ポルマンの著作「Net Positive」を紹介しています。 ニュースなどで聞…

メタバースより「俺バース」 - ジェニー・オデル、注意経済、折坂悠太

ジェニー・オデルの「何もしない」(How to to nothing)を読んだ。余暇を含めた全ての時間を換金可能な経済資源として差し出す事に慣れてしまった社会を批判する本だ。カリフォルニア在住のアーティストであるオデルは、荘子や古代ギリシャのエピクロス派の…

問題を大きくしないと話をきいてくれない人たちがいるから気をつけろ - What We Owe Each Other

新潮社「Foresight」での連載「未翻訳本から読む世界」、第3回が更新されました。 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学長でもある経済学者ミノーシュ・シャフィクの"What We Owe Each Other"を紹介しています。所得格差の拡大やSDGsも踏まえた「新し…

ごらん世界は美しい。それはいいけど、あなたはどこ?

Beautiful World, Where Are You by Sally Rooney サリー・ルーニーの新作小説"Beautiful World, Where Are You"、すごく良いタイトルだと思った。 ルーニーは1991年アイルランド生まれの女性作家で、これまでに2作の小説を発表。若者の恋愛を描いて、いわゆ…