イスラエルでは裏切り者、他の国でもボイコット - エトガル・ケレットインタビュー抄訳
”In Israel people would boycott me saying I’m a traitor, and overseas people would boycott me because I’m Israeli.”
「イスラルでは人々は私を裏切り者と呼んでボイコットし、海外ではイスラエル人だからという理由でやはり人々は私をボイコットする。」
“We’re all listening to the same music, but maybe in Israel … the volume is slightly louder.”
「私たちはみな同じ音楽を聴いている。でも、おそらくイスラエルではボリュームが少しだけ大きいんだ。」
イスラエルの作家エトガル・ケレットの自伝的エッセイ集「あの素晴らしき七年」(The Seven Good Years)の日本語版がつい先日(16年4月)新潮クレストブックスから発売されていて読んだ。
これがほんとうに素晴らしい本で、冷笑と諧謔とやさしさと愛が入り混じった小編群は舞台がイスラエルのウディ・アレン映画のようだった。
(アマゾンにそんなレビューを投げた:テルアビブのウディ・アレン)
この本を全力でプッシュする記事をこの記事とは別にまた書こうと思うけれど(2016/05/10 追記:全力で書いた!)、英ガーディアン誌のページによくまとまったインタビューが載っていたのでその中から発言をいくつか抄訳しておく。
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未来が見える未訳本リスト
初出:2016.04.28
以後継続的に更新
まだ読んでないけど面白そう、という未訳本がたまってきたのでリスト化しました。*1
アマゾンの商品説明などを頼りに勝手に作成した「こういう本のはず」という簡単な紹介文をそれぞれ付けています。。罪と罰を読まないも読んでいない管理人が、読んでいない本について堂々と語る方法も知らないまま堂々とおすすめします。 読めば未来が見えてくる(といいな)。
当リストは継続的に更新予定です。「世の中の面白い本が全て日本語に訳されるわけではない」という当たり前の事実を観察するリストとしてお楽しみください(もちろん面白い本が全て英語で出るわけでもないです)。
実際に読んでみて面白かったらこのブログで記事にして紹介します。つまらなかったらコソっとリストから消すかもしれません。日本語版が出たら(そしてそれに気づいたら)情報を追記しておく予定です。
ではどうぞ。
目次
- Fiction & Art / フィクションとアート
- Business & Society / ビジネスと社会
- Science & Technology / 科学とテクノロジー
- 補足
*1:2016.05.02追記
この記事を最初に投稿してから、同じようなリストを既に2011年からyomoyomoさんが継続公開していると知りました。アフィリエイト的に全く利益が見こめないだろうし、やっている人あんまいないだろうなーと勝手に思っていたのでちょっと悔しいです笑。面白そうな本が多いので参考にさせていただきます!
トランプが大統領になれない構造的な理由 - 2016 and Beyond by Whit Ayres
2016/11/9 追記:
トランプ勝っちゃいました。
3月に書いた以下の記事はそのまま残しておきます。
Whit Ayres “2016 and Beyond: How Republicans Can Elect a President in the New America”
ドナルド・トランプは共和党指名を獲得できても大統領選には勝てない。
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【Voiceを聞いてきた】イーユン・リー x 川上未映子 in 東京国際文芸フェスティバル2016
大好きな作家のイーユン・リーが東京国際文芸フェスティバルというイベントで来日!
あ、でもトークライブは平日の夜か。仕事で行けなそう。。
お、でも会場が職場のすぐ近くだ!
という個人的な経緯を経て、2016年3月3日の川上未映子さんとのトークライブに(仕事を一時離席して)行ってきたのでそのレポートと感想です。
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