未翻訳ブックレビュー

Lost-In-Translation Book Review. 日本語版発売を待たずに本を紹介するページです

「ちょっとしたことでうまくいく」と、個人的な英語習得経験

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本

 

当たり前を言語化して学ぶことの価値について。

読書猿さんの以下ツイートで知った本を入口にして考える。

続きを読む

小袋成彬「分離派の夏」が終わらせてほしい、J-POPが確認しがちな事

https://ilyricsbuzz.com/wp-content/uploads/2018/01/Nariaki-Obukuro-Lonely-One.jpg

Lonely One feat. 宇多田ヒカル - 小袋成彬 on Apple Music

 

書評じゃない番外記事。
聴いてもいない音楽への期待。

 

1文サマリ:
「小袋成彬のLonely One(とそれに続くアルバムもたぶん)は個人のパーソナルな領域を守ろうとする表現で、J-POPが確認しがちな"みんな同じ空の下つながっていてひとりじゃない"的なメンタリティから自由なので好き。」

 

続きを読む

みんな嘘つき - 検索データの新科学

Everybody Lies: The New York Times Bestseller

2017/09/18 初出
2018/02/09 日本語版発売につき更新
「誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性」
→2018/02/15刊行。2017年のベストにも挙げた本なのでご一読を。

 

人に言えない秘密でも、グーグルになら言えるはず。

 

本書"Everybody Lies: Big Data, New Data, and What the Internet Can Tell Us About Who We Really Are"は、元グーグルのデータサイエンティストであるSeth Stephens-Davidowitz(以下ダヴィドウィッツ)による初の著書である。

 

タイトルを訳すと「みんな嘘つき:ビッグデータ、新しいデータ、そしてインターネットが教える本当の私たち」

 

ダヴィドウィッツの語り口は洒脱で軽妙だ。データサイエンスがテーマである本書の「あとがき」を"How many people finish books?"(何人が本を最後まで読むのか?)と題していて笑った。でも、グーグルトレンドなどオンライン上のデータを用いて彼が分析する対象は重いテーマが多い。性的嗜好、人種差別、人工中絶、うつ病など。なぜなら、こうした領域の調査ではみんな嘘をついているからだ。

 

目次

  • 人が調査に嘘をつくとき
  • 検索ウインドウは教会の懺悔室
  • 失業者が求職サイトより検索するもの
  • 社会科学は本当の科学になるか

 

続きを読む

理性は誤解されている - The Enigma of Reason by Hugo Mercier, Dan Sperber

The Enigma of Reason

 

人間は”予想通りに不合理”に行動する。

でも、なぜ?

 

ともにフランスの認知科学者であるユーゴ・メルシエとダン・スペルベルは、本書"The Enigma of Reason"(理性の謎)で、人間の理性とは何かを見直す。

 

まだ2月だけど2018年ベストの一つに選ぶだろう本。

 

続きを読む

逃げれば過去とも向き合える - The Glass Castle by Jeanette Walls

The Glass Castle (English Edition)

Jeanette Walls - The Glass Castle

 

ニューヨークで芸能系ニュースの記者・編集者として働くジャネット・ウォールズは、ある女性がゴミ箱を漁っているのを見つける。それは彼女の母親だった・・

 

両親との思い出と葛藤を綴った自伝的ノンフィクションを入り口に、何かから「逃げてもよいとき」についてこの記事では考えてみる。

続きを読む