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未翻訳ブックレビュー

Lost In Bookish Rambles. 日本語版発売を待たずに本を紹介するページです

フランク・オーシャンは恋人をお前と呼ぶか - 翻訳における人称の屈折や揺らぎについて

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小ネタ記事。英語の一人称や二人称を日本語にどう訳すかは複雑になりつつあって、それは「男らしさ」や「女らしさ」といった概念が揺らいでいることにも関係しているのではないか、という説。

 

前の記事でもちらっと紹介した、米国社会で黒人がどう生きるかを父が息子に説く「世界と僕のあいだに」(タナハシ・コーツ著)という本の日本語版に次のような記述があった。

  

息子よ。お前と僕はその「底辺」なんだ。一七七六年にはそれが真実だった。そして今もなお真実だ。お前がいなければ連中もいないし、お前を破壊する権利がなければ、連中は山から滑り落ち、聖性を失い、「ドリーム」から転落する。

*下線は筆者

タナハシ・コーツ「世界と僕のあいだに」池田年穂訳より) 

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XにおいてYであることについての本(そして自分語りはなぜつまらないのか論)

Letters to a Young Muslim

Omar Saif Ghobash - Letters to a Young Muslim

 

仮説。世の中のエッセイはすべて「XにおいてYであること」についての文章であると分解できる。

 

Xは外部環境のことで、時代や国や所属する組織や家族などを指す。

Yは内部環境のことで、性別や人種や年齢や職業といった自分自身の属性を指す。

 

駐ロシアUAE大使であるOmar Saif Ghobash(オマール・サイフ・ ゴバッシュ)によるLetters to a Young Muslim(若きムスリムへの手紙)という本を読んでそんなことを思った。

 

目次

  • 21世紀の世界においてムスリムであること
  • いろいろなXやY
  • 自分語りはなぜつまらないのか論
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【番外】集中できない人のための読書法

 

書評じゃない番外記事。

読書に集中できない人あるある満載の上の記事がとても面白かった。

 

ただ、じゃあ読書に集中できない人はどうすればよいかの話は(ネタ記事だから)無かったので、対策案を書いてみた。さらに、ドラマとかマンガとかあるのになぜ本なんか読むのかについて個人的な理由を考えてみた。

 

なお、「読書」「本」と言ったときにリンク元記事が小説を想定しているのでこの記事も同じ想定で書くけれど、小説じゃないノンフィクション等にも援用できる話だと思う。

 

ではどうぞ。

  

目次

  • 集中できない人のための読書法(チートなし編)
  • 集中できない人のための読書法(チートあり編)
  • ドラマとかマンガとかあるのになんで本なんか読むの? 
  • 文章でしか表現できない感覚
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NYタラレバ娘、あるいは、大人になれば - All Grown Up by Jami Attenberg

All Grown Up

 

美大に行って、嫌いになって、中退をして、ニューヨーク。
(You're in art school, you hate it, you drop out, you move to New York City.)

 

そんな書き出しで始まる本書All Grown Upの主人公アンドレアは、40歳になろうとしている独身女性である。

 

ある日、一冊の本が出版される。今では結婚している有名な女性が独身時代を懐かしむエッセイだ。シングルであるとは何かについて語るその本を同僚の24歳の女性がアンドレアに貸そうとしてくる。興味あるとか言ってないのに。アンドレアの母はその本をネットで注文して送りつけてくる。"あなたの助けになると思って"。義理の妹は電話越しに聞いてくる。"そういえばあの本知ってますか"。大学時代の友人はフェイスブックで書評のリンクを送りつけてくる。"これを読んであなたを思い出したの"。

 

・・でも、アンドレアにそんな本は不要だ。シングルライフについて知らないことなんて、彼女には何ひとつ無いのだから。

 

目次

  • "What next?"
  • 幸せ探しから成長/成熟へ
  • 大人の知性の3段階
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