未翻訳ブックレビュー

世界の本への窓 by 植田かもめ

【寄稿連載更新】無人兵器の未来

Army of None: Autonomous Weapons and the Future of War

 

タトル・モリエイジェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新しました。

 

武装ドローンをはじめとする無人兵器を通じて「人の生死にかかわる意思決定を自動化してよいか」を考える、ポール・シャーレ著"Army of None"を紹介しています↓ 

 

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おまけでユヴァル・ノア・ハラリの最近の発言にも接続しています。ぜひご覧ください!

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【寄稿連載更新】心を変える方法

How to Change Your Mind: What the New Science of Psychedelics Teaches Us About Consciousness, Dying, Addiction, Depression, and Transcendence (English Edition)

 

タトル・モリエイジェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新しました。

 

医療活用目的での「ルネサンス」を迎えつつあるサイケデリックス(幻覚剤)を通して脳と心の関係を考える、マイケル・ポーラン著"How to Change Your Mind"を紹介しています↓ 

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最近話題のFACTFULNESS(ファクトフルネス)も昨年の6月時点で採り上げたりしてた連載なので、「新しくて面白い」本が好きな方はぜひチェックしてください。

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【和訳とコメント】Joji - Attention

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Joji - ATTENTION | A COLORS SHOW

 

書評じゃない番外記事。

 

アジア系アーティスト集団88rising所属のJojiによる"Attention"という曲の歌詞を訳してみた。上に貼った動画がとても良かったため。ベルリン拠点のYoutube音楽チャンネル"COLORS"でのパフォーマンス動画。

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コミュニティを捨てよ、ファクトフルネスを読もう

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

ロスリングの「Factfulness」、日本語版が発売された。

 

昨年の6月に下の記事で紹介して以来、既に何度かこのブログでは言及して、2018年のベスト本にも挙げた。けど、これは広く読まれるべき本だと思うので、もうひとプッシュしてみる。たぶんこの本について記事を書くのはこれで最後。

 

この記事では、おすすめの読み方を提案してみる。

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【寄稿連載更新】 年齢という「神話」に頼らないための武器

We Are All the Same Age Now: Valuegraphics, The End of Demographic Stereotypes (English Edition)

 

タトル・モリエイジェンシーさんが世界の本棚からお薦めを紹介する「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載、更新しました。ぜひご覧ください↓

 

年齢によるターゲティングから「価値」によるターゲティングへの転換を説く、David Allison著"We Are All the Same Age Now"の紹介です。いつも取り上げている本に比べると短い本です。どのぐらい短いかというと、自己啓発本ぐらい短いです(伝われ)。

 

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俺のグラミー/アカデミー/ピュリッツァー賞2018

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年に一度の"自己満足"の祭典。
それが、俺のグラミー/アカデミー/ピュリッツァー賞。

 

2018年に管理人が気に入った音楽と映画と本を紹介します。今年でもう4回目。

 

記事の最後にこのブログ運営の雑感も書いているのであわせてどうぞ。今年も、読んでくれたみなさま、ありがとうございました。

 

目次

  • 俺のグラミー賞
  • 俺のアカデミー賞
  • 俺のピュリッツァー賞
  • 2018年の未翻訳ブックレビュー
  • バックナンバー
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人類さん、ソーシャル過ぎません? - 2018年に読んだ本から

The Enigma of Reason: A New Theory of Human Understanding 知ってるつもり――無知の科学

情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー (朝日新書) The Fifth Risk: Undoing Democracy 

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

この記事で言いたいこと

人間の理性は、「ハイパーソーシャル」な特殊環境で他人を説得するために進化したニッチな能力だ。そこには集団で不合理な決定をしてしまうという負の側面がある。そして、ソーシャル過ぎるメディア環境では、事実を重視する「ファクトフルネス」が重要になるのではないだろうか。

目次

  • 「理性の謎」「知ってるつもり」
  • 「情報戦争を生き抜く」「第5のリスク」
  • "Factfulness"

 

前の記事と同じく、年間ベスト本紹介の注釈として書くつもりだった小ネタがどんどん膨らんでしまったので、独立した記事にする。

 

「ハイパーソーシャル」というキーワードから数珠つなぎで以下に紹介する本は、どれも2018年に読んで面白かったノンフィクションだ。

 

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