自分を大きく見せるためじゃない自分語り - 「悲しくてかっこいい人」 by イ・ラン
韓国の自由で気高い魂、
シンガーソングライターのイ・ランのエッセイ集。
セカンドアルバムの「神様ごっこ」(名作!)を聴いて以来、彼女の表現世界がとても好きで、ミランダ・ジュライと並べた記事を以前に書いたりした↓
続きを読む【いいウソ、あります】エトガル・ケレットのドキュメンタリー「ホントの話」
日本での劇場公開や動画配信は未定。でもめちゃくちゃ面白かったドキュメンタリー「エトガル・ケレット ホントの話」(Etgar Keret - Based on a true story)を紹介したい。
先に言いたいことを書いておくとこんな感じ。世の中には「悪いウソ」を使うのが上手い人が多い。それはファクトを無視して人気を得る政治家だったり、差別的な情報を捏造する人だったり。そんな「悪いウソ」に対して、学者やジャーナリストたちは「真実」で闘うのだと思う。でも、作家やアーティストは「良いウソ」で闘うのではないだろうか。
続きを読む目次
- エトガル・ケレット「ホントの話」日本初上映
- 人はなぜ物語る
- 良い作家とは
- おまけ
【番外】時差別の人口という考え方、あと88rising
書評じゃない小ネタ記事。
世界で一番人口の多い「時間帯」はどのタイムゾーンかご存知だろうか。
続きを読む目次
- 文明のタイムゾーン史観?
- 88risingとは
- ネットのギミックをブランドに変える
- おまけ:その他のタイムゾーン
【ブックガイド】ユヴァル・ノア・ハラリと行く12冊の人類観察ツアー
A Haphazard Guided Tour of Humanity on the Brink: a collection of some favorite books. pic.twitter.com/aImxQOBSPF
— Yuval Noah Harari (@harari_yuval) October 29, 2018
小ネタ記事。
「サピエンス全史」「ホモ・デウス」のユヴァル・ノア・ハラリが、ツイッターにオススメ本リストを投稿していたので以下にまとめてみた。
詳細は不明なのだが、どうやらこれはApple Books*1とのタイアップ企画らしい。
タイトルは、
"A Haphazard Guided Tour of Humanity on the Brink"
と名付けられている。
旅行会社のツアーの名前みたいに訳すならば、
「歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんと行く! がけっぷち人類気まぐれガイドツアー」
という感じだろうか。絶滅危惧種のホモ・サピエンスに会いに行く本の旅である。ニューエリートの皆さんも、オールド大衆の皆さんも、がけっぷち人類の同胞として、ウェルカム・オン・ボード。
*1:iOS12以降のiBooksの後継アプリ。エディターや批評家によるコレクション(Apple Musicでいうところのプレイリスト)がけっこう充実している印象。とはいえ、Amazon Musicで音楽を聞いている人が少なそうなのと同じように、Apple Booksで電子書籍を読んでいる人も少なそうなので、記事にはアマゾンのリンクを貼った
ジュノ・ディアスとMeToo - その3 - ボストン・レビューの声明文の和訳
前の記事↑からの続き。
ピュリッツァー賞作家ジュノ・ディアスのパワハラ・セクハラ疑惑(経緯は前の記事参照)に際して、政治・文化メディアのBoston ReviewがWeb上に発表した声明文を以下に勝手に訳す。
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